日本配線資材工業会(JWAA、髙橋信房会長)は、東京・中野サンプラザで第7回定期総会と賀詞交歓会を1月15日開催した。
総会には会員80社(委任状含む)が出席、2014年(平成26年)度事業報告と収支決算報告、15年(27年)度事業計画と収支予算などを承認した。
総会で、髙橋信房会長があいさつし「当工業会も7回目の総会を迎えることができた。日本政府の70兆円の予算が決まり、おそらく今年から何年間は皆さんの仕事が忙しくなるものと思う。この工業会を有効に活用して、海外にもっていかれないようにしてもらいたい」とあいさつした。14年度は、3回のセミナー開催と工場見学会を実施した。
セミナーは、4月に消費税増税を受けて行政の専門家を講師に「政府における消費税転嫁対策ついて」を開催し、20社30人が参加。また、9月には「会員企業の営業力強化、社員教育に役立つ営業強化対策」をテーマに、21社61人が参加して開いた。
11月には、大規模災害に備える企業の「BCP=Business Continuity Plan(事業継続計画)策定支援について」で実施。BCPは、企業が不測の事態が起こった際にも事業を継続する計画で、大規模な自然災害や震災、疫病の流行などの緊急事態が起こった場合に備え、リスクを最小限に抑え、業務を早期に再開するために、社内の連絡体制や社員の安否確認、製造ラインの復旧など、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などをあらかじめ取り決めておくもの。13社24人が参加した。
一方、10月に青年部会と共催で「トヨタ自動車工場見学ツアー」を1泊2日の日程で実施した。ツアーには23社32人が参加し、愛知県豊田市のトヨタ会館、クラウン生産工場元町工場の溶接・組み立て工場を中心に、製造現場全体を移動時間も含めて約2時間半見学。
参加者の大部分がトヨタ自動車の工場見学は初めてであったことから、良い勉強の機会になったと好評を得た。
さらに、5月には、全国に展開する会員企業の情報交流を図るため、会報第3号と最新の会員名簿を発行した。
役員の改選も行い、10人の理事を再任し、新たに新任理事として、青年部会長の岡野和宏森宮電機社長を選出した。
15年度の理事は次の通り。
会長=セフティデンキ髙橋信房社長▽副会長=ケー・シー・シー・商会姫野冨治取締役相談役、同アール電子松本年生社長▽理事=エスジー工業佐藤昭社長、同協立電業菅野孝知専務、同品川商工中村理恵社長、同竹内工業竹内保一社長、同ファスコ園村正徳社長、同森宮電機岡野和宏社長▽監事=東方電材片田勇雄代表取締役会長▽顧問=品川商工関谷昭憲専務。
総会後に行われた賀詞交歓会には167人が参加した。
冒頭、あいさつに立った関谷昭憲顧問は「今年の景気は皆さんも色々と聞いているかと思うが、原油が下がったことで企業の収益が改善し、家庭の負担が軽くなる。消費と投資が増えて景気が良くなると政府は予測している。景気がどうなろうとも、我々は毎年が勝負である。今年も明るくやっていきたい。また、配線資材工業会の仲間を一人でも増やしていきたい。今年は未年であり、羊は群れを成して行動するが、我々も明るく行動し、前向きにチャレンジしていきたい」と述べた。
続いて、乾杯の音頭を松本年生副会長が執った。
松本副会長は「当工業会は、役に立つ工業会として活動をしている。会員100社を目指してがんばろう」と述べ、交歓に入った。
イベントとして、新春を祝う和太鼓の演奏と獅子舞が会場を盛り上げ、新年を景気づけた。
中締めは園村正徳理事が行い、盛況裏のうちに会はお開きとなった。
■日本配線資材工業会2015年度事業計画
(1)セミナー・勉強会を開催する。
・会員企業の経営に役立つ内容のセミナーを開催する。
(2)企業視察及び企業見学会の実施を検討する。
(3)会報の充実を図る。
・内容をさらに豊富にして会員間の情報交流と会員会社の広報に役立て、配線資材工業会を対外的にアピールする。
(4)ホームページの充実を図る。
(5)青年委員会の活動を強化して交流と研鑽に努める。
(6)西日本支部の設立を引き続き検討する。
(7)組織力の強化を優先課題として、会員数100社を目指して会員増強活動を推進する。
・会員増強活動チームを設立して、会員増強運動を展開する。