ルネサスエレクトロニクスは「R―IN(アールイン)コンソーシアム」の設立に向けて、2月17日からコンソーシアムメンバーの募集を開始した。
R―IN(Renesas’s Platform forIndustry)は、ルネサス製LSI製品を核にし、産業分野(産業機器および産業ネットワーク)に向けて、同社が提供するプラットフォームの総称。
たとえば、産業用イーサネットをサポートした「R―IN32M3シリーズ」では、ロボット、インバータ、サーボモータ、各種センサなどのスレーブ機器にこのプラットフォームを採用することで、開発時間の短縮はもちろん、機器の高速・低消費電力通信を実現し、プロトコルの変更に柔軟に対応することが可能になる。
プラットフォームでは、これらを実現させるために、CPU・リアルタイムアクセラレータ・イーサネットアクセラレータを搭載した「R―IN32エンジン」、EtherCAT・CC―Link IE Fieldなどに対応した「イーサネットコントローラ」、「大容量内蔵メモリ」を実装している。
コンソーシアムでは、同シリーズと合わせ、R―INエンジンを搭載したネットワーク処理と、リアルタイムを追求したモータ制御を融合させた「RZ/T1グループ」によるプラットフォームからスタートさせる。
同社は、このR―INコンソーシアムが、世界中で進められているIoT(Internet of Things)/M2M(Machineto Machine)を中心とした「第4次産業革命」で重要な役割を担うものと位置づけ、積極的な活動を推進する計画で、顧客およびコンソーシアムメンバーのグローバルなビジネス拡大に貢献することを目指す。活動開始は今年4月を予定。
入会方法、規約などの詳細は専用Webサイトから見られる。