三笠製作所(愛知県丹羽郡扶桑町大字斎藤字宮添166、TEL0587―91―3661、石田繁樹社長)は、イタリアの制御盤メーカー、Franzosi社(ミラノ市)とこのほど業務提携した。
三笠製作所は、国内・欧州・北米の各規格に対応した電気設計などを行う制御盤メーカー。近年、直接の納入先である日本国内の機械装置メーカーが海外への輸出を増やしており、こうした動きに対応して海外規格に適合した制御設計をハード・ソフトの両側面で強化するため、イタリアのメーカーと業務提携することにした。
Franzosi社は、制御盤設計と製造技術力の高さで、ミラノで一番とも言われており、欧州でも信頼が高い。
提携により、取引先の国内メーカーが海外出荷時に必要とする煩雑で手間がかかる欧州の安全回路の構築や制御プログラムなどの要件が網羅できるようになる。CE/ULなどの海外規格の設計、製造から認証サポートまで対応出来る。
海外規格で必要な制御回路の設計と電装部品の選定、筐体の設計、製作、配線組み立てなどは三笠製作所で行えるが、シーメンス、ABBなどの制御装置で煩雑なものは、Franzosi社で対応する。制御盤の海外規格を網羅できる制御盤メーカーは国内にあまりなく、今回の提携により、グローバル化が進む国内製造業において差別化を図っていく。