富士電機機器制御は、電磁接触器・電磁開閉器「SKシリーズ」に32A(5・5kW)定格を追加し機種を拡充した。既発売の6A~22A定格機種と合わせ6定格がそろったことになる。
追加発売したのは、主回路32A定格(補助接点1極つき)で、幅寸法53ミリと薄型化しており、同社のSN―C1形に比べ取り付け面積を33%減らせる。
また新設計の電磁石の採用で、直流操作品は電磁石容量2・4Wと、SN―C1形比で73%減少した(極性あり)。
さらに、フィンガープロテクション(IP20)対応の端子カバーを標準装備し、直流操作はコイルサージ吸収ユニットを内蔵している。
電磁開閉器としては過負荷・欠相保護機能(2E)付きのサーマルリレーTK26形と組み合わせて使用できる。
そのほか、マニュアルモータスタータ(MMS)とのコンビネーションスタータの構成が可能。(MMSと電磁接触器の接続モジュールは9月発売予定)、トップランナーモータ(IE3)にも使用可能、主要国内外の規格に準拠・認証規格取得、標準品でRoHS規制に対応、などの特徴を持っている。
SKシリーズは、近年インバータ、サーボアンプなどの駆動装置の普及拡大に伴い、電磁開閉器を従来の直入モータ駆動(AC―3)から、駆動装置の一次側開閉器として使用したいという市場からの要求に応えるとともに、機械・装置や制御盤などの小型化ニーズにも対応した。