「大阪ものづくり優良企業賞2014」(主催=大阪中小企業顕彰事業実行委員会)の受賞企業75社がこのほど発表され、応用ナノ粒子研究所(大阪市住吉区)が優良企業として選ばれた。
同賞は、「高度な技術力」や「高品質・低コスト・短納期」などを誇る府内の優れたものづくり中小企業を顕彰しているもので、今年で7回目。
応用ナノ粒子研究所は、大阪市立大学発のベンチャーで、1994年から金属ナノ粒子の研究を開始し、13年に日本スペリア社(大阪府吹田市、西村哲郎社長)の子会社となった。
同社が開発したアルコナノ銀ペーストは、Pb入り高温はんだの代替やSic素子などの次世代パワーモジュールの接合に最適で、LEDや太陽電池への採用も期待されている新しい接合材料。その技術の先進性が、大阪の産業の活性化と地域社会に貢献している点が評価された。
また、今回から新たに事業化した特許権の活用で大きな成果をあげた企業に贈られる「知的財産部門賞」も創設され、応用ナノ粒子研究所も受賞している。
なお、最優秀企業賞には吉川化成(吉川秀朗社長)が選ばれたほか、主な受賞企業は次の通り。
▽技術力部門賞=小段金属▽特別賞=葵スプリング/大和合成/タブチ▽夢・未来・TRI賞(地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所理事長賞)=ローバル▽知的財産部門優秀賞=タブチ/日新産商。