東朋テクノロジー(名古屋市中区栄3―10―22、TEL052―251―7211、富田英之社長)は、漏れ電流の検出がストリングごとにリアルタイムで行える「太陽光発電監視機能付き接続箱」を発売した。
メガソーラーの太陽光発電システムは、何万枚もの太陽光パネルで構成されるため、従来のパワコンによる発電電力のモニターでは、太陽光パネルに不具合が発生しても、正常な太陽光パネルの発電量に埋もれてしまい、不具合を検出することが難しかった。
今回発売の接続箱は、太陽光パネルを15~20枚前後ごとにまとめたストリング単位で監視し、不具合の太陽光パネルを特定して早期復旧を容易にするストリング監視装置を付加している。
さらに、ストリング監視装置による発電電流、発電電圧の監視に加えて、漏れ電流の検出機能も備えている。漏れ電流の発生を見つけることで、売電量の減少を防ぎ、感電による人災、発熱による火災などの重大事故の防止にも役立つ。
内部回路とフレームの間に発生する漏れ電流の影響を少なくすることで、モジュールの出力低下現象も防げる。
1接続箱あたり最大24ストリングが接続可能。ストリング電圧DC600VとDC1000Vに対応出来る。防水・防滴・防塵IP65にも対応可能。
その他、(1)RS485
MODBUS/RTUによる通信ポートを2ポート実装、1ポートに31台接続可能(2)サージ保護(SPDクラスⅡ)を標準搭載し誘導雷保護(3)通信機能の親局側(パソコン側)で、ストリング単位の毎日の発電量を蓄積し、傾向監視による太陽光システムの劣化の傾向予測や経年劣化解析に有効活用出来る(4)部品のオンボード化により小型化を実現(5)接続箱内の発熱を抑えることにより監視ユニットなどの電気・電子機器の長寿命化を実現―などの特徴がある。