三菱電機は、形彫放電加工機「EA―Sシリーズ」の第2弾としてクラス最大の「自動昇降式加工槽」を採用して自動車関連の金型・部品加工にも対応できる「EA12S」を発売した。標準価格は1450万円。2015年度150台の販売を計画している。
新製品は、上位機種に採用している「ADVANCE」制御装置を搭載したことで、演算処理速度が速くなり、同社のベーシックモデル「EAシリーズ」比で加工性能が最大30%向上する。
また、「ADVANCE」制御装置にタッチパネル、マウス、キーボードを標準搭載することでプログラミングの操作性も向上するほか、専用電源「IDPM」と銅含浸グラファイト電極の組み合わせにより、超硬合金加工の荒加工速度も最大60%向上する。
さらに、クラス最大の「自動昇降式加工槽」を採用し、高さ350ミリまでのA3サイズのワークを最大2個まで同時に段取りが可能となっている。
しかも、搬送ロボットシステムとの接続性や配置レイアウトの柔軟性を強化し、ロボットシステムを挟んで2台を対称に配置する左右対称配置にも対応できる。
同社ではこの製品を、日本を含む世界市場向けベーシックモデルとして名古屋製作所と中国の三菱電機大連機器で製造し、日本を含む世界各地での形彫放電加工機のグローバル展開を加速する。