金属配線の亀裂を自己修復 早大理工学術院で成功

亀裂を自己修復する金属配線が実現する。

電子機器に囲まれる現在の生活では、曲げや伸縮により金属配線がダメージを受けやすい「ディスプレイ」「太陽電池」「照明」「センサーシート」などのフレキシブルデバイスはもちろん、通常の電子機器においても、気温変化による伸縮変形のダメージを受けて生じる金属配線のクラック(亀裂)が、機器の故障につながってしまうケースがある。

早稲田大学理工学術院(基幹理工学部機械科学・航空学科)岩瀬英治准教授、大学院基幹理工学研究科修士1年の古志知也氏は、金属ナノ粒子の電界トラップを用いることで、配線上に一度クラック(亀裂)が生じた場合でも、電圧印加によりクラックを自己修復する金属配線を実現した。

自己修復機能は社会的な効果や適用範囲は非常に広く、その有用性が期待されている。

現在、さらに大きなクラック幅の修復の実現や、さらに高い自己修復機能を目指して改良を行っている。また、現状の構成では液体の封止が必要となるが、液体の封止が構造上、製造上問題になることも考えられるため、金属ナノ粒子をゲル中に分散させた構成での自己修復機能の研究を試みている。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG