三菱電機は、17日開催した研究開発成果披露会で、将来の工場に向けた「IoTファクトリーコントローラ」を公開した。今後、実証を行いながら16年度以降の製品化を目指している。
同製品は、同社製シーケンサをベースとして接続し、CPUと簡単にデータの共有ができる。
外部との安全・安心なクラウド接続ができるように、複数拠点の連携を実現している。
通信データや機器認証に暗号技術を活用することで工場とクラウドの安全・安心な通信を確立し、クラウド上の生産管理システムと接続し、本社や工場など複数拠点の連携を可能にする、同社が提唱する「e―F@ctory」を実現できる。また、センサーのデータ量に応じ、処理能力を容易に拡張できるように、処理ユニットの簡単増設が可能となっている。生産現場の予防保全や傾向監視に伴って増大する、生産現場で取得するセンサーデータ量の変化に容易に対応できる。
さらに、クラウド経由で工場にアクセスするユーザーごとにアクセス範囲の設定を可能にしている。
社員のアクセス範囲設定だけでなく、工場で複数メーカーの設備が稼働している場合に各設備メーカーがメンテナンスのために接続できる工場設備を事前に登録することにより、アクセスできる範囲を制限できる。