フエニックス・コンタクトが提唱する「プッシュイン接続」は、自動車、工作機械、半導体製造装置、食品機械、船舶、信号、電力など様々な分野に受け入れられている。主力製品であるDINレール端子台PTシリーズの出荷伸長に合わせるようにリレー、IO機器、ブレーカなど他製品にも採用が広がっている。
プッシュイン接続の特徴である簡単接続、高い信頼性を生かすには、フェルール(棒端子)を使用することが推奨されている。同時に欧州式端子台の使用時に指摘の多い「チューブマーク(線番)」の改善にも取り組んでいる。「フェルール用チューブマーキング」は、チューブ内の「ヒダ」構造により、電線上で「ずれない、落ちない、滑らない」を実現した。ポリ塩化ビニル製チューブマークの内径寸法は2・3、3・2、3・6、4・2ミリから電線径に合わせて選ぶことができ、RoHSやREACHといった環境特性にも適合。また、市販のチューブマーク用プリンタや、同社の複合プリンタTHERMOMARK ROLLプリンタでも印字が可能。フェルールだけでなく裸線、丸型端子、Y型端子にも有効。今後、チューブマーキングだけでなく他の製品でも国内市場ニーズを確認し、顧客の要求に応える製品を提案していく。
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