アズビルは、高機能発信器「AT9000
SuperAce(スーパーエース)」を7月1日から販売開始した。
新製品は、同社のスマート発信器「SuperAce
Ace+」と、高機能発信器「AT9000
Advanced
Transmitter
Model
GTX」の機能を融合させて、応答速度やメンテナンス性を向上した。
応答速度は100ms以下を実現して、ガスタービンなど高速応答が必要なアプリケーションに適用できるようにしている。
また、ゼロ点のシフトで、Ace+の10倍となる±0・1%/10年を実現し、設備やプラントの安定稼働に貢献するとともに、設置後の校正作業を削減し、コストダウンにもつながる。
さらに、従来製品のAce+と外形寸法や設置方法を踏襲しており、既設の更新時に追加の設置作業やコストが不要。
東日本大震災後、電力需要の増加に伴う省エネ要求を背景に、電力効率の良いガスタービンの需要が増えている。しかし従来のAce+の応答速度では、高速応答が必要なガスタービンのアプリケーションへの適用は困難であったが、新製品は約3倍の高速応答を実現し、ガスタービン向けの圧力計測に使用することが可能となった。
今回の新製品は、日本独自の設置・配線方法や高圧ガス保安法への対応など国内向け仕様に加え、2008年に海外での高い仕様の要求に合わせて発売しAT9000の優れた特徴も取り込んでいる。