三菱電機は、ビルなどの換気に使用する空調用送風機の新製品として、Vベルト駆動型送風機と同等の8000立方メートル/時・1万立方メートルの大風量ながら、本体の薄型化と低騒音化を実現することで、天井裏への設置機会を拡大した「ストレートシロッコファン消音型大風量タイプ」=写真=2機種を4月20日に発売する。販売価格は80万円と85万円。月産300台を計画。
新製品の小型シロッコファンを複数配置することで製品本体高さ433ミリの薄型化を実現しながら、小型シロッコファンの配置や風路構造、消音部材の設置位置の最適化により、大風量で45デジベルの運転音を実現した。
また、天井裏への設置で、従来必要であった機械室をなくし、ビルスペースの有効活用に貢献する。
さらに、点検口を片側に集約することで、点検スペースの削減とメンテナンス作業性の向上を実現している。
加えて、ストレートシロッコファン消音型シリーズとしては、モーター軸受けに高温耐久性の高いウレアグリースを初採用し、モーター軸受けの設計寿命3倍を実現し、シリコーングリース使用時と比較してモーターの取り替え頻度を削減している。