不二電機の2015年1月期決算は、売上高が前年度比5・5%増の37億5400万円、営業利益は16・8%増の5億600万円、当期純利益は18・5%増の3億1700万円となった。
国内では電力や一般産業、電鉄・車両業界、海外では東南アジアや中近東各国を重点に営業活動を進めた結果、前年に好調であった海外の変電設備向け落下式故障表示器は減少したものの、1000V対応品を中心に、太陽光発電向け遮断端子台が急増したほか、国内外のカムスイッチや補助スイッチなどが好調に推移した。
15年度見通しについては、汎用品の拡販のため、商社機能を有した商事部を新設し、販売市場の拡大を目指すとともに、草津製作所、新旭工場、みなみ草津工場の3工場で、より一層の最適生産体制を確立し、継続的なコストダウンに取り組み、利益率の向上に努めるとしている。特にみなみ草津工場においては最新鋭のロボット設備を導入し、自動化が積極的に進められ、効果があらわれはじめているという。次期の業績は、売上高41億円(前年同期比9・2%増)、営業利益5億700万円(前年同期比0・1%増)、経常利益5億2700万円(前年同期比3・5%増)、当期純利益3億4000万円(前年同期比7・0%増)を見込んでいる。