電気制御機器の2015年(平成27年)度の出荷額は2年続けて過去最高を更新し、初の7000億円台乗せになる。
日本電気制御機器工業会(NECA)がまとめた15年度の出荷見通し額は前年度比3・9%増の7000億円と、前年度より265億円増加する。上期が2・2%増の3480億円、下期が5・8%増の3520億円と、下期の伸びを高く見ている。また、国内が2・4%増の4220億円に対し、輸出が6・3%増の2780億円と輸出の伸びを高く見ており、全体に占める輸出の割合も39・7%と40%と目前まで高まる見通し。
国内は政府の成長戦略や緊急経済政策の効果、および設備投資増などで緩やかに増加する。
輸出も、米国の堅調な消費継続、欧州経済の緩やかな回復、成長率の鈍化が見られるものの、潜在需要の大きい中国市場などの伸長が見込まれている。
製品別では、操作用スイッチが410億円(2・5%増)、検出用スイッチ1180億円(3・8%増)、制御用リレー1660億円(3・5%増)、PLC・FAシステム機器2470億円(4・0%増)、制御用専用機器1280億円(4・9%増)となっている。
一方、14年度の出荷見込みは5・1%増の6735億円と、07年度の6682億円を超えて、過去最高となる見込みだ。第3四半期から第4四半期の出荷が見込みを下回ったが、07年度を53億円上回った。
製品別では、操作用スイッチが400億円(4・7%増)、検出用スイッチ1136億円(4・7%増)、制御用リレー1604億円(6・1%増)、PLC・FAシステム機器2375億円(6・9%増)、制御用専用機器1220億円(0・9%増)となっている。