三井化学と横河電機の子会社、横河ソリューションサービスは、プラントの安全操業の実現に貢献するトレーニングサービス事業を展開していく。
三井化学は、2015年4月から技術研修センター(千葉県茂原市)で実施しているプラント操業・安全に関する研修カリキュラムを社外開放し、三井化学の研修カリキュラムの一部を、横河ソリューションサービスが顧客に提供しているトレーニングサービスの一つに加える。
将来的には、三井化学の有するプラント操業・安全管理に関するノウハウと、横河ソリューションサービスの有するプラント制御に関する知識とソリューション提案のノウハウを合わせ、新たなトレーニングサービスの開発を進める。
トレーニングサービスの概要は、三井化学技術研修センターにあるDCS(分散形制御システム)を備えたメタノール蒸留訓練プラントとそのシミュレータシステム、各種安全体験設備で、三井化学の事業所でプラント操業の経験を積んだベテラン社員が講師となり、体験型を主とした研修を実施。横河ソリューションサービスはこの研修を、生産現場力の強化を求める顧客に提供する。
三井化学は、06年に千葉県茂原市に「三井化学技術研修センター」を開設し、国内外のグループ会社の社員を対象に「安全、運転、設備のすべてに強い、自ら問題解決できる人材の育成」を推進してきた。