河村電器産業 「ものづくり道場」が完成 初歩から実践的な訓練まで社員研修に活用

河村電器産業(愛知県瀬戸市暁町3―86、TEL0561―86―8111、水野一隆社長)が、愛知県瀬戸市の本社工場敷地内で建設を進めていた「ものづくり道場」がこのほど竣工した。ものづくりの基礎知識や技能・技術を後世に伝えるために、新入社員をはじめとする社員の研修などに活用していく。

施設は平屋建てで、建築面積は約875平方メートル。作業室、研究室、実習室などを備える。投資額は約1億6500万円。

1919年の創業以来、同社が培ってきたものづくりの基礎知識や技能・技術を継承するために、実際に工場で使用している生産ラインを施設内に設け、それらを用いながら社員研修を実施する。ドライバーの持ち方といった初歩的なことから、板金・溶接などの実践的な訓練までを徹底して行う。

施設内には、機械設備への巻き込まれや挟まれなど、実際に生産現場で起こる可能性のある危険な事例を疑似体験できる「安全道場」を設けており、社員の安全意識を高めて安心な職場づくりを目指す。また、ものづくり道場では、生産技術力の向上や製品の品質向上を目指し、定期的に「ものづくりサミット」を開催していく。

ものづくりサミットは、テーマ(塗装・板金・組立など製造工程)ごとに同社の各工場(全国6カ所)から専門分野のプロを一堂に集め、生産現場や生産技術における課題を共有し、それらを解決するための議論を行っていく。

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