横河電機は、調節計「UTAdvanced」シリーズのラインアップを拡充し、13日から発売した。同シリーズはプログラミング言語として、エンジニアの認知度が高いラダー言語によるシーケンス制御機能を標準搭載した調節計。主に工業炉など、熱処理を行う各種産業用機器に組み込まれ、温度、圧力、流量や装置の運転状況などを測定、表示、制御するために用いられる。
今回はデジタル調節計「UT55A」「UT52A」「UT35A」「UT32A」の4種類に関して、表示機能がなくDINレール取り付けができる盤内取り付け型を開発。設定、操作、表示は装置盤面のタッチパネルに集約し、PLCなど他の組み込み制御機器とともに調節計が装置の盤内に取り付けられる用途を想定している。
外部機器との通信は従来品と同様、「Modbus/RTU」「Modbus/TCP(Ethernet)」「CC―Link」「DeviceNet」「PROFIBUS―DP」などに対応しているため、上位機器との通信も工数をかけずにできる。同時に、時間要素も含めたプログラムパターン制御が可能なプログラム調節計として、1/8DIN(48×96ミリ)サイズの「UP32A」を追加。
また、1/8DINサイズのデジタル調節計「UT32A」に2ループタイプも追加し、従来調節計が2台必要だった用途に対しても1台で対応することで、コスト削減と省スペース化を実現している。
価格はプログラム調節計「UP32A」‥4万円から、デジタル調節計「UT32A」のDINレール取り付け型‥2万9000円から。
売上げ目標として、シリーズ全体で2015年12万台、16年15万台を目指している。