日東工業は、蓄電システム用として、停電時に商用電源から蓄電池などの非常用電源に自動で切替可能な、業界最小サイズの「自動電源切替開閉器搭載ホーム分電盤」を開発、販売を開始した。
東日本大震災以降、災害時の停電対策として蓄電システムなどの非常用電源を設置する動きが広がっている。同社は従来、主に産業用の非常用電源切替盤を発売してきたが、昨年、住宅向け蓄電システム用として手動タイプの切替開閉器を発売した。
今回の製品はさらに利便性を高めた自動タイプの切替開閉器で、蓄電システムと組み合わせて使うことで、停電時でもテレビや冷蔵庫、照明など生活に重要な家電製品を使うことが可能で、いざという時に役に立つ。これを市場投入することで、蓄電システムの普及の一翼を担い、安全・安心な社会の実現に貢献していく。
自動電源切替開閉器の外形寸法は、横536×縦320×奥行き90ミリと業界最小サイズとなっており、ホーム分電盤への搭載が可能。
自動電源切替開閉器はPSEマーク(電気用品安全法)に対応。自動電源切替開閉器搭載ホーム分電盤の機種は、2タイプ3機種を用意。
切替機能付き重要負荷分電盤タイプは、分岐回路数6個、予備スペース2個を備え、主幹容量30A、電源切替開閉器30A、盤定格30A。
電源切替盤タイプは、漏電ブレーカーと電源切替開閉器が、30Aの機種と、60Aの機種の2機種がある。
標準価格は10万4000円(税別)から、年間販売数量は1万台を予定。