「MEDTEC Japan2015」(主催=UBM Canon Japan)が、4月22~24日の3日間、東京ビッグサイト東4・5・6ホールで開催された。
同展示会は、医療機器の設計・製造に関するアジア最大の展示会・セミナー。同時期に東京ビッグサイト西ホールで開催される製薬分野が対象の、医薬品原料・中間体の国際展示会「CPhI Japan2015」とあわせ、日本最大のライフサイエンスの総合展「Japan LIFE SCIENCE WEEK2015」として開かれた。
今回は10の専門エリアで構成され、新たに2つのエリアを設置。「医療シミュレーションエリア」では医療シミュレーター、トレーニング機器、臓器モデル・製造技術などの最新技術が、「認証・コンサルタントエリア」ではFDA/ISOなど認証、検査/テスト、品質マネジメントなどの認証コンサルタントサービスが紹介された。
他にも各エリアであらゆる技術、製品が展示された。各エリアでの出展内容は以下の通り。
▼「プラスチックエリア」プラスチック加工機、材料・部品▼「工作機・金属工具エリア」工作/加工機、特殊金属・材料、各種工具・部品▼「測定・検査エリア」測定機器、検査機器、評価機器各種、センサー類など▼「RP・CAD/CAMエリア」RP(断面積層法)/プロトタイピング技術、3Dプリンター、CAD/CAMソフトウェアなど▼「パッケージングエリア」包装材料、包装機械、消毒・滅菌技術、印刷/ラベル技術など▼「表面処理・洗浄エリア」表面加工処理技術、蒸着、バリ取り、洗浄機器、洗浄剤・洗浄技術など▼「ロボット・オートメーションエリア」産業用ロボット、組み立てロボット、自動化システムなど▼「BIOMEDeviceエリア」コンビネーション製品、生体材料/バイオマテリアル、インプラント技術など。
同時開催展として、医療用エレクトロニクス展「ElectroMED Japan2015」、医療ICT・在宅医療展「Smart Health Japan2015」「介護・福祉ロボット&機器開発展」、検査キット完成品&開発展「Test Kit Japan2015」、臨床検査機器の完成品及び開発展「CLINICAL Test Japan2015」が行われた。
特に「介護・福祉ロボット&機器開発展」では、本格的な高齢化社会の課題解決につながるメカトロニクス技術が多数展示された。
国内の介護ロボット市場規模は、12年度でおおよそ2億円だったが、20年までにはおおよそ350億円に拡大すると見込まれている。13年度には、経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」の採択事業者が決定された。そして、介護目的のロボット開発と普及事業が開始され、15年度には介護保険制度の見直しも予定されており、介護ロボットの介護保険適用製品が増加すれば市場拡大の追い風になると見込まれている。国による普及のための方策も期待されており、拡大が予測できる。