日立製作所は、産業機器事業の競争力強化に向けて、5月1日付で新たな社内カンパニー「インダストリアルプロダクツ社」を設立する。
電力システム社の中・大型モーターや受変電機器、インフラシステム社の中・大型インバータ、UPS(無停電電源装置)などのパワーエレクトロニクス製品や圧縮機、ポンプなどの産業機器事業を統合することで製品競争力を高め、グローバルトップを目指す。
また、小型の産業機器事業を手掛ける日立産機システムとの一体的な運営も図り、小型から大型まで一貫した製品ラインアップを確立し、資源や製造業、エネルギーなどのさまざまな産業のニーズに柔軟に応える。
新会社の社長には、青木優和執行役常務が日立産機社長と兼務で就任。
日立は「自律分散型グローバル経営」の確立を加速しており、今回の新会社の設立は産業機器事業を製品単独でもグローバルトップの事業に育成しようというもので、産業機器事業の統合を通じて今後、生産拠点の最適化や投資の選択と集中に取り組む。