画像処理用LED照明メーカーのシーシーエス(各務嘉郎社長)は、主にシート上製品の画像処理検査などに使われるラインセンサ用の、片側斜光照明「LNDGシリーズ」とラインセンサ用アナログ電源「PSCC―0048(A)」「PSCC―60048(A)」を3月3日に発売し、ユーザーの高い評価を得ている。
これまで、ラインセンサを用いた画像処理検査において、搬送方向のスジやキズの検出は、映像に影ができにくく、特徴が抽出しにくいため、極めて困難だった。
一方で、画像処理検査で検出したいという顧客のニーズは強く、同社はニーズに応えるため、昨年7月に、斜光照明「LNISシリーズ」を発売し、フィルムやガラスなど表面に光沢のある検査対象物における、搬送方向の欠陥検査を可能にしていた。
今回発売した「LNDGシリーズ」では、斜光照明の第2弾として、紙や不織布などの、光を拡散する性質の検査対象物における搬送方向のシワや凹凸などの欠陥検査を可能にした。
LEDの光は通常広がりながら進むため、均一度を保ちながらも光に指向性を持たせることが課題だったが、同製品では、独自の光学技術と照明構造設計の工夫(特許出願済み)により、明るく平行な光を、検査対象物に対して斜め方向に照射することで、搬送方向の欠陥をくっきりと検出することを実現している。
発光色は白色で、主な用途として、紙・セラミック・不織布などの縦シワ・凹凸検査を想定している。発光面の長さは300ミリ~3000ミリ(100ミリごとでサイズ展開)で、価格はオープン。