横河電機の関係会社であるヨコガワ・コントロール・マレーシアは、日揮と韓国サムスン重工業のコンソーシアムから、マレーシア国営石油会社ペトロナスが建設する天然ガス洋上液化プラント(FLNG)「PFLNG2」向け制御システムと安全計装システムを受注した。
納入するのは、液化設備と貯蔵タンクの監視・制御を行う統合制御安全システム(ICSS)で、エンジニアリング、据付支援、試運転支援、運転員訓練支援を行う。
ICSSは、同社の統合生産制御システム「CENTUM
VP」、安全計装システム「ProSafe―RS」、統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM」、及びプラント情報管理システムなどで構成。
FLNGは、海底ガス田で採掘した天然ガスの精製、液化、貯蔵、及びLNG船に積出するまでを洋上で行う新しいタイプのLNG生産設備。用地の取得や輸送パイプラインの敷設が不要であることや、採算の都合で開発・生産の対象にならなかった中小規模の海底ガス田にも適しているなどの理由で、エネルギー分野で注目を集めている。
「PFLNG2」は、ボルネオ島北部サバ州沖合の海底ガス田で採掘した天然ガスを液化する設備として建設。年間のLNG生産能力は150万トン、生産開始は2018年初頭を予定している。