第41回ジャンボびっくり見本市 専門メーカー約200社が出展 具体的ビジネスに繋がる商談の場

「第41回ジャンボびっくり見本市(ジャンボびっくり見本市協催委員会主催)」が、4月10日(金)と11日(土)の両日に大阪市住之江区のインテックス大阪6号館C/Dゾーン、17日(金)と18日(土)の両日に東京都江東区の東京ビッグサイト西2ホールで開催される。同見本市は1975年に第1回を開催、今回で41回目を数える歴史ある見本市。電設資材・照明・工具・電子・制御・情報・通信・セキュリティ・空調・住宅設備など、幅広い分野から話題の新製品やシステム、新技術を一堂に紹介する。出展社・来場者とも具体的なビジネスにつながる商談の場として、恒例のイベントとなっている。今回は「春の祭『展』!探しにいこう、明日への第一歩」をテーマに、専門メーカー約200社が出展する。協催委員会では、大阪会場1万7000人以上、東京会場1万人以上の来場者を予想している。

同見本市の基本コンセプトとして「上質な社会」を目指すことが挙げられている。そしてその重要なインフラを構築する商品群を、「その時代」を読み、「テーマや方向性を決めニーズに対応した展示コンセプト」を展開している。また、「常に新しい提案」をし、「豊かで快適な社会づくりのため」に邁進してきた。その上でさらなる高みを目指し、改革刷新している。その第一歩として今回は、「総合力で魅せる!電設資材・住宅設備・工具の総合見本市」を前面に展開、旬で話題の新商品や最新情報を届ける。

今回は大阪会場来場者1万7000人、東京会場来場者1万人、合計2万7000人を目標としている。

■エネルギー関連に注目
特に、近年はエネルギーに対する関心が高まっており、産業界のみならず、一般家庭でも「創エネ、省エネ、蓄エネ」に注目が集まっている。そのため、電気設備、工事などに携わる関係者のみならず、広く一般の人にも楽しんで理解を深めてもらえるよう、趣向が凝らされている。土曜日にも開催されることもあり、子供といっしょに家族で楽しめるイベントも用意されている。今回は「ロボキャッチャー」として、人型二足歩行ロボットを操作して景品獲得を目指すゲームを企画。来場した子どもを対象に抽選会を実施、プレイコインを配布し、ロボットを通じて工学の世界を身近に感じてもらう企画だ。

また、CYBERDYNE社の協力で、「HAL」作業支援モデル実演展示も行われる。「HAL」は身体機能を改善・補助・拡張することができる世界初のサイボーグ型ロボット。福祉や医療分野の動作支援、災害現場のレスキュー活動や物流・工事業界でも幅広い応用が期待されている。実演展示では「HAL」の動作原理、実際の機能や効果などを映像や実演ステージを交えながら解説が行われる。

■大きく4ゾーンで展開
展示は大きく4つのゾーンに分かれ、各テーマに即したソリューション紹介が行われる。各ゾーン共通で「e―communication~エネルギーと人、建物、街の新しい関係~」というコンセプトを掲げ、製品の実践的な展示により来場者が体験・実感し理解を促す。

「FACTORY ZONE」では「FEMS(Factory Energy Management System)」やロボットなどモノづくりの現場で求められている設備やシステムが紹介される。中でも因幡電機産業Eテック事業部では、自社ブランド製品として「チョコ停ウォッチャー」を展示、受注を開始する。同製品は、製造現場でエラーが起こった際、トリガー信号を入力することで、前後”最長15分間”の映像が、自動で保存される監視システム。今までの監視映像は、稼働中のすべての時間を撮影する必要があり、エラーが起こった箇所を探し出すのに一苦労だったが、本製品では必要な映像だけをすぐに確認でき、原因究明までの時間を大幅に短縮できる。古いファイルを削除しながら録画する機能も搭載しているため、管理工数もかからず、上下横の3面の取付穴で、設置角度の調整が容易なため、製造現場の実情を考慮した仕様になっている。

「BUILDING ZONE」では「BEMS(Building Energy Management System)」やLED光源照明など環境を考えたビルディングのための設備やシステム、「HOUSE ZONE」では「HEMS(Home Energy Management System)」や家庭用蓄電池などこれからの住宅に不可欠な設備やシステム、「PUBLIC ZONE」では環境未来都市構想において、持続可能な都市づくりの実現に向けて、先駆的に取り組んでいるプロジェクトが紹介される。特に「HOUSE ZONE」では、因幡電機産業環境システム事業部が3月に発売した「エムグラファーライト」を中心に展示を行う。「エムグラファーライト」は、これまで導入が難しかった既築住宅や集合住宅にも、HEMSを手軽に導入できるシステム。電気・発電・蓄電池・水・ガス、すべてのエネルギーをPCやスマートフォンを使ってモニタリングできる。スマートハウス向けに規格化されたプロトコル「ECHONET Lite」に準拠し、対応の家電制御も可能。このほか、コンセント一体型のwifiアクセスポイントや蓄電池など、同事業部の話題の新商品を一堂に展示する。

■テクニカルセミナー開催
テクニカルセミナーも開催される。講演は「かぐや・はやぶさ計画と宇宙発電所プロジェクト」と題し、宇宙航空研究開発機構理学博士の佐々木進名誉教授が講演する。第一部「世界に誇る月・小惑星探査」では月の謎解きに挑戦した「かぐや」と、世界で初めて小惑星のサンプルを持ち帰った「はやぶさ」という輝かしい成果を上げた2つの探査機開発の秘話・課題の克服・次期計画の展望について語る。第二部「エネルギー問題と宇宙発電所プロジェクト」では、宇宙に巨大な太陽電池パネルをつくり、得られた電力をマイクロ波で地上に送る計画が紹介される。

大阪会場は4月10日(金)13時30分~15時00分。インテックス大阪センタービル2階国際会議ホール。東京会場は4月17日(金)13時30分~15時00分。東京ビッグサイト会議棟6階607・608会議室で開催。各会場200人の申し込み先着順。

申込書はジャンボびっくり見本市公式HPからダウンロードできる。

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