工作機械の受注が好調だ。日本工作機械工業会が発表した2015年3月の受注速報によると、受注が前年同期比14・6%増の1470億9000万円となった結果、14年度(14年4月~15年3月)の受注総額が1兆5782億6000万円(前年度比31・0%増)と大幅な伸長となった。スマートフォンや自動車関連、航空機関連などを中心に受注が好調に推移したことで、過去2番目の高水準となった。
工作機械の過去最高の受注額は07年度の1兆5939億円で、14年度はこれに次ぐもの。特に外需は34・4%増の1兆516億3400万円となり、3年振りに過去最高を更新した。内需も24・8%増の5266億2600万円と大きく伸長している。
スマートフォンやタブレットPCや、自動車、航空、半導体関連を中心に旺盛な設備投資が継続しており、月1300億円~1400億円台の受注が続いている。
3月も1500億円台に近い受注となっており、15年度は過去最高の1兆6000億円台突破の可能性が高まってきている。
日本の自動車メーカーも工場の新設を解禁する動きを強めつつあり、電子部品メーカーも円安を背景に国内での工場新設に動いている。15年度の半導体・FPD製造装置の販売でも、半導体製造装置が14年度比5・4%増の1兆3635億円と3年連続、FPDも同15・8%増の3300億円と大幅な伸長を予想しており、しばらくはこの状況が続きそうだ。