三笠製作所 制御盤で「UL規格」認定工場を取得

三笠製作所(愛知県丹羽郡扶桑町大字斎藤字宮添166、TEL0587―91―3661、石田繁樹社長)は、米国のUL(米国保険業者安全試験所)から、工業用制御盤の規格である「UL508A」の認定工場として登録された。UL規格に基づく制御盤の設計・製作が可能となり、日本でトップクラスの海外規格対応制御盤メーカーとなる。

UL規格は、ULが策定する製品安全規格で、材料・装置・部品などから製品に至るまでの、機能や安全性に関する標準化を目的としている。このうちUL508Aは、産業用制御盤の規格で、板厚や配線による空間距離などの構造的要求や部品、コンポーネントの使用条件を規格番号で規定している。

同社の取引先である国内の各種機械装置メーカーでは、国内市場の縮小を受け、海外市場への展開を加速させており、海外と取引する時、その製品に要求される現地の安全規格への対応が求められている。

同社は、米国などの海外規格に対応する高い設計応用力や製作ノウハウを保有している。

また、米国、ドイツ、イタリアの制御盤メーカーと業務連携を結んでおり、海外規格の制御盤に関して、設計・製造・規格認証から納入後のアフターサービスまで、フルサポート体制を確立している。これらの点が評価されて、UL認定工場となった。

UL認定工場に登録されたことによって、同社はUL508A規格の要求事項を満たす制御盤の設計・製作を進めることができ、UL認証ラベルを貼り付けて出荷することが可能になる。

これにより、海外の現地工場までの納期を大幅に短縮することができ、エンドユーザーの購買条件(UL認証製品、UL認定工場での製作など)を満たすことも可能になる。

米国現地での設備稼働前に行われる据付検査時にも、チェック項目数が大幅に減少、米国内での設備移転時の再検査の必要がなくなる。

今回のUL規格認定により、海外ビジネスのサポートを一層充実させることができ、受注金額の大幅増が見込まれている。

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