川崎重工業とシスメックスの合弁会社であるメディカロイド(神戸市中央区港島南町5―5―2、TEL078―303―8770、橋本康彦社長)は、世界で需要拡大が見込まれる医療用ロボットの本格開発に着手し、開発、設計、製造、販売、アフターサービスの体制を構築する。
川崎重工とシスメックスは、メディカロイドに共同で25億円の追加出資を決定。
産業用ロボットの技術を保有する川崎重工と、医療分野で検査・診断の技術や幅広いネットワークを持つシスメックスの強みを生かし、メディカロイドの製品開発活動を強力に支援し、世界の医療産業の発展に寄与するとしている。
メディカロイドは、産業用ロボットをベースに医療用に応用したアプライドロボットと、手術支援を目的に新規開発する手術支援ロボットを開発。製品化に向けて、大学病院などの医療機関や専門技術を保有する企業、薬事承認を所管する行政など、各分野との連携を強化するためのオープンプラットフォームを構築していく。
2016年度にアプライドロボット、19年度には手術支援ロボットを上市し、30年度には売上高1000億円を目指すとしている。