横河電機は、プラントの燃焼時のガス濃度を直接・高速に測定できるレーザガス分析計「TDLS8000」を開発。7日から販売を開始した。
プラントでは、燃焼時の省エネ・CO2排出量の削減に向け、最適な燃焼状態が必要とされる。新製品は、酸素、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニアなどのガス濃度を直接・高速に測定でき、世界的にヒットした「TDLS200」の後継機種で、測定精度と操作性を改善している。
投光部に「リファレンスセル」を搭載し、吸光度のピーク検知の正確性を向上。オートゲイン機能によって測定対象に応じて検出感度を最適化し、石炭の燃焼ガスなどダスト濃度が大きく変動するガスも高精度に測定可能。IECの安全度水準SIL2にも適合している。
操作部には7・5インチ液晶タッチスクリーンを採用。大きな画面上で直感的に操作できる。
さらに、投光部に密閉構造のモジュール型レーザ素子を採用。校正データを所持でき、レーザモジュールの交換が必要な際も、分析計本体を取り外す必要がなく、メンテナンスが容易になっている。
製品サイズは従来製品の3/4まで小型・軽量化。IECEx、ヨーロッパのATEX、米国のFM、カナダのcFM、日本のTIISなど各種防爆認証を取得する予定。
石油や天然ガス、石油化学、化学、電力、鉄鋼、窯業などのプラントに最適。化学反応や燃焼時の酸素濃度や一酸化炭素濃度、炭化水素や腐食性ガス中の水分量、脱硝設備におけるアンモニア濃度測定などに使われている。