NKKスイッチズ(大橋智成社長)の東京・秋葉原地区の特約代理店で構成される「千代田NKK特約代理店会」の2015年度上期会議が4月16日、東京ガーデンパレスで行われた=写真。14年度の総括と、タッチパネルを中心とした15年度の注力製品、医療機器業界への取り組みが発表された。
冒頭、会長を務める日昭無線の伊佐野勝利社長は「景気は良い方向にあるが、先が見えないのも事実。厳しい状況だが、日頃の努力を通じて市場を作っていけるよう頑張りたい」とあいさつした。
続いてNKKスイッチズ大橋智成社長は「グローバル、ボーダーレスなど変化が早い時代のなか、昨年4月に社名を変更した。『スイッチと言えばNKKスイッチズ』を目指し、世界でブランドを作っていきたい」と話した。
15年度の基本方針として、販売強化項目を四つ設定。「ネットショッピング」と、キートップにLCDや有機ELを入れた押しボタンスイッチ「ISシリーズ」「タッチパネル」、信頼性が求められる「医療業界」に力を注ぐ。タッチパネルは、経営の軸として生産の構造改革を推進。福島県のいわき工場をタッチパネル専門工場とし、クリーンルームを2・3倍に拡張。生産能力も2~3倍アップしている。またリスク回避のため、日本と中国以外にもう1カ国の生産拠点を検討中。東南アジアで16年4月からの稼働を目標としている。
また新たな市場として医療機器市場への拡販を目指す。CTスキャンやX線画像装置、超音波診断装置など診療系を中心に取り組んでいくことを確認。具体的な拡販事例としてクラウン無線が発表し、情報を共有した。