日東工業は、豊田自動織機と共同で、複数台の制御機能を持つプラグインハイブリッド自動車(PHV)と電気自動車(EV)用の新型充電スタンドを開発した。今年秋に発売を予定。
新型充電スタンドは、通信機能やICカードによる利用者認証、課金、充電などの機能を搭載した親機と、充電機能に特化することで低価格と小型化を実現した子機の2機種をラインアップしている。
親機には従来機が持つ機能に加え、大型ディスプレイを採用、感覚的な操作ができるタッチパネルインターフェイスとし、子機の制御機能を新たに追加している。
従来機では、複数台導入の場合は1台ずつそれぞれが独立して充電・通信などを行っていたが、今回の製品では親機1台で低価格な子機を10台まで制御できるため、導入コストと通信費などの運用コスト低減を実現する。
また、公共施設、商業施設や時間貸し駐車場など、複数台のPHV・EVを同時に充電する環境では、充電設備の契約電力量に合わせた電力の制御が求められる。今回、独自開発のスマート充電システムを親機に搭載、充電する車両ごとに入力電流を制御し、充電設備の契約電力量に合わせてピーク電力を制限することにより運用コストが低減できる。これにより契約電力量の範囲内で充電設備の設置・増設が可能となる。