チノーは、無線ロガーワイヤレスウオッチャ「MD8000シリーズ」についてイーサネット接続対応モデルをこのほど発売した。
同モデルを既設のイーサネット環境と組み合わせることで、最大360台の多点監視が可能となる。
主な用途は「温湿度監視」を想定。品質管理、貯蔵・保管工程などはもちろん、発熱・発火監視などの用途でも活用が期待される。
製品は送信器と受信器で構成され、ワイヤレスで通信。特定小電力無線を利用しているため使用に際して免許は不要。送信器と受信器間の見通し距離は屋内約100メートル、屋外約400メートルと広範囲に使用できる。送信器は、湿度センサ・サーミスタ・測温抵抗体・熱電対・電圧の他、スケーリング機能により、CO2濃度、圧力、重量、清浄度などの外部機器の計測値をシステムに組み込むことが可能。
送信器のシステム管理と集録データの管理を行うイーサネット版アプリケーションソフトも用意している。各製造現場では、日々大量の温度、湿度データが発生しているが、同システムを活用することで工数をかけずにデータ収集が可能になり、品質管理の信頼性向上はもちろん、製造工程へのフィードバックによる品質アップ、歩止まり向上などに寄与すると考えられる。商品価格は送信器2万3800~4万6800円、受信器5万8000円。