安川電機は、中部地区におけるロボット事業を集約して強化するため、愛知県みよし市に「中部支店・中部ロボットセンタ」=写真=を開設した。15日に開所式を開催し、取引先、代理店関係者、システムエンジニア(SE)ら約100人が出席した。(関連記事3面)
中部地区は、自動車産業のウエイトが大きいが、自動車産業以外の業界に対してもロボット使用への情報発信を行い、自動化を進めてもらうために新設した。ロボットセンタの設置は国内ではさいたま市、北九州市に続く3カ所目で、全世界では32カ所目となる。
「来て・見て・触って」をコンセプトに、実機を使ったデモやテストを通じて、顧客にロボットについて理解してもらうための設備を備える。また、ロボットを使った自動化設備の設計・製作を顧客から請け負うシステムインテグレータ(SI)に対する情報提供、教育などのサポート体制も強化している。センタの敷地面積は5319平方メートル、建物延べ床面積は5830平方メートル。人員は安川エンジニアリングなど子会社のスタッフを含め、当初135人。
1階はCSプラザ、ソリューションテストエリア、SIラボ、2階は安川エンジニアリング事務所、設計室、3階はロボット操作教室、モーションコントロールスクールなどで構成され、4階には安川電機中部支店が入居する。
展示品、教育設備としては、モーションコントロール設備、インバータ設備、ロボット51台などがあり、各種テスト、教育などに使用できる。
この施設に営業機能を集約することで、営業、技術部門が一丸となった提案活動、技術相談を行い、新市場開拓、受注拡大に結び付ける。