「機能安全と妥当性確認」と題したセミナーが、20、21の両日、東京・品川のコクヨホールで開催され、約80人が参加した。
このセミナーはISSA(国際社会保障協会)が主催し、加盟団体と企業が後援した。ISSAは、1927年に設立された労働安全推進と労働災害防止のための非営利のNGOで、ジュネーブに本部がある。現在、340を超える会員機関が世界160カ国で活動している。
2012年以降、国際安全規格ではISO13849―1/2(機械類の安全性―制御システムの安全関連部・第1部設計のための一般原則/第2部妥当性確認)と、IEC62061(機械類の安全性―安全関連電気・電子・プログラマブル電子制御系の機能安全)の2つが並行して使用されており、JISにも両規格の内容が組み込まれている。機械設計者やユーザーにとってこれらの規格内容を理解した対応が不可欠ともいえる。
セミナーでは、これらの規格の基礎知識を、実践例に基づいて詳しく解説した。講師は、これらの規格の策定に携わった欧州のISO
13849規格委員会議長やメンバー、ISSA、VDMA(ドイツ機械工業連盟)の関係者、協賛企業のピルツ、シーメンス、ジック、シュメアザールの各社の担当者が行った。