今年のJECA FAIRは、220社に出展いただき、小間数は663と過去最大規模の開催となりました。2020年の東京オリンピックに向け、民間投資の拡大やインフラ老朽化対策など建設需要の拡大が想定され、電気設備業界の期待は大きく膨らんでいます。
一方、電気設備業界では、人手不足が深刻となっており、現場を支える技術者・技能者の高齢化と若年入職者の減少が顕著です。
当協会では、アクションプランの最重点項目に「優秀な人材の確保と技術・技能の継承」を掲げ、その一環として「電気設備業界リクルーティングフェア」を実施します。本取り組みはホームページ上に「就職情報ポータルサイト」を開設し、電気設備業界の魅力や社会的役割、技術社員の働き方、会員企業の採用情報や企業案内を紹介します。
また、JECA FAIRの場を活用し、学生や学校関係者等を対象に、現場の第一線で活躍している若手技術者が、仕事内容や魅力などを、パネルディスカッション形式で発信する「電気設備業界プロモーションコーナー」を設置します。多くの若者に電気設備業界を「知ってもらい」、入職のきっかけとなればと期待しています。
東日本大震災から4年が経過しました。インフラの復旧・復興は本格化していますが、建設資機材や人手不足などで災害公営住宅を含む住環境整備は思うように進んでいません。 JECA FAIRは「東北復興支援コーナー」を設置し、東日本大震災直後と現在の状況や、当協会で検討を行った災害時における設備機能維持に向けた「施工のポイントチェック表」等をパネルで紹介するとともに、東北の物産を販売するなど、業界を挙げて復興を支援していく所存です。
経済・産業活動や国民生活を支えるライフラインを担う電気設備業界は、自然災害に対する安全対策の一層の充実を図り、安心・安全な社会の実現に取り組みます。
電力の安定供給は国民生活の重要な基盤です。一部の原子力発電所については再稼働の方向性は見えつつあるものの、未だ全国の原子力発電所は運転停止にあり、電力の安定供給に対する制約が深刻な問題となっています。
電力の供給事情の変化や節電ニーズに的確に対応すると共に、低炭素社会の実現に向け、「省エネルギー対策の強化と再生可能エネルギーの活用」に積極的に取り組みます。
54回目となる「製品コンクール」には、最新技術を駆使し、高性能でアイデアも素晴らしい製品55点がエントリーしています。優秀な製品には国土交通大臣賞、経済産業大臣賞、環境大臣賞など9つの賞を用意しており、これらの新製品は電設技術の礎を築き、新しい時代に向けて幅広く利用されていくものと期待されます。
最後になりましたが、実行委員会の皆様方にはJECA FAIRの企画、準備段階から大変ご尽力をいただきました。厚く御礼申し上げます。
本日から始まる3日間に多くの方々にご来場頂き、本イベントが成功裏に終えることを祈念して挨拶といたします。