アマダは、神奈川県伊勢原市の本社アマダ・ソリューションセンターで、同社のプライベートイベント「AMADA INNOVATION FAIR2015」を開催している。会期は27日(土)までの毎週金・土曜日。期間中に国内外から5000人の来場を予定している。
同フェアは、「V―FACTORY 先進デジタル工場のご提案」をメーンコンセプトとし、インダストリー4・0やIoT、次世代ものづくりといった時流に合わせた最新のソリューションと加工技術を紹介。
会場内は四つのエリアに分かれ、メーンとなるのが、近未来工場を提案する「V―FACTORY2015エリア」。V―FACTORYのVは、Visual(見える化)、Value(価値)、Victory(勝利)を表わし、「課題を見える化し、価値を高め、グローバル競争に勝ち抜く」ことを意味している。経営者、管理者、オペレータの各階層がそれぞれに役に立つ情報を見える化し、強みを強化することを目指すという。
同エリアは、バーチャル試作システム「VPSS 3i」とベンディングマシン用のタッチパネル操作画面「AMNC 3i」を使った最新ソリューションのデモを通じ、デジタルでつながったスマートな生産体制をツアー形式で紹介。医療機器の筐体製作を例に、3D CADデータからの展開図と作業工程表の作成、機械設定、最新の加工機械を使った曲げ加工とファイバーレーザ溶接までの一連の流れを体験できる。
このほか、機械の導入前後の加工サンプル比較や導入効果・メリット、技術データなど、具体的な事例が並んだ「加工技術エリア」、自社開発のレーザ発振器を搭載したファイバーレーザ「AJシリーズ」の技術と効果を提案した「AJ&自動化エリア」、曲げ加工の自動化を提案する「ベンディング自動化エリア」を設け、最先端の加工技術を紹介している。
さらに、アマダスクールが1989年に始めた「優秀板金製品技能フェア」の応募作品も展示。5つのジャンルに分け、板金の加工技術を競うもので、全国から集まった芸術的な加工製品と、そこから選ばれた優秀製品を展示している。