製造現場などで活用されている「画像処理システム」の進化が近年著しい。カメラの画素数向上、CPUの処理スピードアップなど、ハードの性能向上によるところももちろんあるが、解析アルゴリズムの進化など、ソフトウェアが寄与する部分も大きい。世界最先端といわれる独MVTec社製画像処理ライブラリ「HALCON(ハルコン)」を中心に、カメラなどのマシンビジョン製品、およびサービスを提供するリンクス(横浜市青葉区荏田西1-13-11、TEL045-979-0731)の村上慶代表取締役に話を聞いた。-HALCONの位置づけとメリットは?
「現状画像処理システムは大きく三つの階層に分かれると考えている。一つは、バーコードリーダーや、簡単な形状判別センサなど、ローコストな専用品。もう一つがカメラ、CPUなどがパッケージ化され、設定を入れ込むことで様々な用途に活用できるインテリジェントセンサ。そして最も柔軟性が高く、精度、速度に優れているのがHALCONのような専用ソフトで構成する画像処理システムだと考えている。欠陥検査、パターンマッチングなどはもちろん、最近では3次元の空間認識をして、ロボットピッキングなどにも活用の場が広がっている」
-リンクスの強みについて。
「営業の『技術コンサルティング力』と、技術者の『コミュニケーション能力』だ。難しい商品をコストパフォーマンスを含め、お客様に最適なかたちで提供できる。ナノオーダーの高精度計測ができる3次元センサなど、最新技術を搭載した製品を積極的に提案していく。製造現場はもちろん、ロジスティクス、医療、農業などの分野でも確実に画像処理技術の活用範囲は広がっており、今後もマシンビジョン市場をリードしていきたい」
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