三次元メディア(滋賀県草津市野路1-15-5、TEL077-561-2799、徐剛代表取締役)が開発した3次元ロボットビジョン「TVSシリーズ」が、工場ラインでのロボット導入を検討している企業の注目を集めている。
ロボットが腕だとすると、TVSシリーズは目と頭脳の役割を果たす。同センサは従来、難易度が高かった「金属光沢が強いワーク」「粗形材のような単純形状」など、さまざまな形状・材質のワークに対応。自社開発のアルゴリズムにより、パレット内にランダムにばら積みされたワークを、重なりや取り出しやすさを考慮して搬送できるため、従来人手で行う必要があった「ワーク供給」「整列」「組付け」などの作業の自動化が可能になる。
「安川電機」「川崎重工業」「デンソー」「三菱電機」「不二越」「ファナック」「ABB」などの6軸ロボットと連携が可能。
ステレオカメラを用い、輪郭マッチングによる高速・高精度3次元認識が可能な「TVS2・0シリーズ」と、パターン投影用プロジェクタと4台のカメラ、点群計測と輪郭マッチングを用い、高い認識精度を誇る「TVS3.0シリーズ」をラインアップ。
同社は立命館大学の研究成果をベースに、同大学教授でもある徐社長が設立。今年3月には、豊田通商、オムロンベンチャーズなどからの出資も受け、来年から中国での販売も開始する。
同社は6月24日から東京ビッグサイトで行われる「機械要素技術展」に出展し、デモ機も披露する予定。