産業用オープンネットワークを推進する団体が一堂に会して展示とセミナーを行い、オープンネットワークを採用するメリットを紹介する「産業オープンネット展2015」(主催=産業オープンネット展準備委員会)が、7月7日(大阪)と9日(東京)に開催された。
今年で4回目となる同展は、各オープンネットワーク標準化推進団体が独自に開催しているセミナーやデモの日にちと場所を合わせることで、各オープンネットワークの比較、およびオープンネットワーク同士の接続デモなどを、多くのユーザーに実際に見てもらうことを目的に開催している。今回は、オープンネットワーク標準化を推進している10協会・団体と48のベンダー会社が参加し、過去最大規模で開かれた。
開催場所は、「大阪会場」が大阪・千里中央駅の千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市新千里東町1-4-2)、「東京会場」が京急蒲田駅前の大田区産業プラザPiO(東京都大田区南蒲田1-20-20)。
■ネットの重要性高まる
工場と工場、機械と機械、モノとモノを「つなぐ・つながれる」志向が年々強まり、特に昨年頃からは第4次産業革命とも言われる「インダストリー4・0」や「インダストリアル・インターネット」といった言葉で代表される、つながるものづくりを進める上からもネットワークの重要性が高まっている。
「最新技術を見て、聞いて、触って、比較できる」産業オープンネット展は、その動きを知る上で絶好の機会となった。
オープンネットワークを使えば、工場で稼働する様々な機器・装置間でデータ・情報を簡単に、効率よく、安定して通信できることから、オートメーション化を進める上での強力なツールとなる。
同展は、2012年に第1回を開催してから、年々参加会社が増えてきており、ユーザーからの評価も高まっている。今回は過去最高の48社が参加し、展示とセミナーを行った。
■特徴やメリットなど紹介
デモは、オープンネットワークの協会・団体10とベンダー48社が行う。実機の展示や、パネル・カタログで、特徴やメリット、製品仕様などを紹介した。
セミナーは、33テーマを3会場に分かれて30分ごとに午前9時30分~午後5時30分まで同時に行った。産業ネットワークの動向に興味がある、アプリケーションエンジニアリングに注目している、ネットワーク機器の開発方法を知りたい、ネットワークをより詳しく理解したい人にとって問題解決に繋がる機会となった。
参加した団体ベンダーは次の通り。
【オープンネットワーク標準化の推進協会・団体】
▽ETG(EtherCAT Technology Group)▽FDTグループ日本支部▽ODVA日本支部▽ORiN協議会▽Sercosアジア日本事務所▽CC―Link協会▽セーフティネットワークジャパン▽JEMA(一般社団法人日本電機工業会)ネットワーク推進特別委員会▽NPO法人日本プロフィバス協会▽MECHATROLINK協会。
【ベンダー会社】
▽アークテイク▽アドバネット▽アドバンテック▽アルゴシステム▽アルティマ▽HMSインダストリアルネットワークス▽エクスカル▽SMC▽エニイワイヤ▽NSD▽エム・システム技研▽遠藤工業▽エンドレスハウザージャパン▽倉茂電工▽JSLテクノロジー▽シスコム▽シーメンス・ジャパン▽昭和電線ケーブルシステム▽スリーエムジャパン▽西部電機▽Softing▽ターク・ジャパン▽たけびし▽ダナハーICGジャパン▽TFFフルークネットワークス▽日本テレガートナー▽日本電気▽日本電機研究所▽日本モレックス▽発紘電機▽ハーティング▽バルーフ▽パンドウイットコーポレーション日本支社▽ピーアンドエフ▽B&R Industrial Automation▽日立電線ネットワークス▽ヒルシャー・ジャパン▽ピルツジャパン▽フエニックス・コンタクト▽PHOENIX CONTACT Software▽三菱電機▽三菱電機エンジニアリング▽Motionnet協会▽安川電機▽横河電機▽ルネサスエレクトロニクス▽ロックウェルオートメーションジャパン▽ワゴジャパン。