新生テクノス(東京都港区芝公園2-4-1、TEL03-3432-6311、杉本章社長)は、鉄道やビルなどの建築電気工事で培った経験をもとに、業務効率化の便利ツールを展開している。
設備点検管理システム「設備チェックマン」は、点検帳票や過去の検査履歴データ、マニュアルなどをタブレット端末に入れて現場で閲覧や入力ができる。これまで紙の帳票を現場に持ち込んで記入し、帰社してからパソコンで報告書を入力していた手間が省けるようになる。
同製品はクラウドではなく、タブレット内にデータを入れて使用する。帳票のデータ形式はEXCELベースを採用している。
営業本部技術部の堀寛明担当課長によると「ビルの地下などインターネットがつながらない場所での作業も多い。確実に作業するためにはスタンドアロンが一番良い。帳票の種類はいろいろあり、変更もある。EXCELであればそうした事態にもすぐ対応できる」という。
また同社は、現場での工具管理システムとして「タグチェックマン」を提供している。工具や計測器に取り付けたICタグで管理し、持ち出しから返却までの履歴管理ができる。未返却の工具があった場合は警告表示もできるという。
「小さな工具は機械や装置に紛れ込みやすい。それが事故やトラブルの原因になる。人や紙での管理は限界。電子機器を使ってヒューマンエラーの防止を手助けしたい」(同課長)としている。