日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、2015年度の日本製半導体・FPD製造装置の需要予測を上方修正した。今年1月の予測では、前年度比7.3%増の1兆6935億円であったが、このほど8.5ポイント、1170億円上積みし、1兆8105億円とした。半導体製造装置が922億円、FPD製造装置が248億円それぞれ増額となる。
半導体製造装置は、為替が120円の円安基調から増額になっていることに加え、IoTに絡んだスマートフォン、サーバー、SSDなどが伸長して需要を牽引している。今後は自動車や産業機器関連の需要増効果も期待している。
FPDはテレビの4K・8K市場の拡大などから台湾メーカーの投資が増えている。
SEAJによると、半導体製造装置は、15年度が1月の5.4%増から12.7%増に上方修正となる。16年度は調整局面を迎えるが、17年度に回復して1兆4740億円に到達する。
FPD製造装置は、15年度が中国での大型パネル用設備投資によって30.6%増の3548億円となるが、16年度は7.1%減、17年度も大型と中小型パネル用設備投資がともに減少することから24.2%減の2500億円になると予測している。
これにより、日本製半導体・FPD製造装置の需要は、16年度が同5.2%減の1兆7163億円、17年度が0.4%増の1兆7240億円になると見ている。