三菱電機は、FAシステム事業の中核を担うシーケンサー(プログラマブルコントローラ)やサーボアンプ、表示器、インバータで、オープンネットワーク通信規格「CC-Link IE」接続に対応した製品107機種(容量・電圧クラス別)を31日から順次発売する。
発売するのは、「MELSEC iQ-RシーケンサCPU」「MELSERVO J4サーボアンプ」「MELSEC iQ-Rシンプルモーションユニット」「MELSEC-Qシンプルモーションユニット」「シンプルモーションユニット」「MELSEC iQ-Fインターフェースブロック」「GOT2000表示器(HMI)」「CC-Link IE内蔵 FREQROL-A800 インバータ」など。
業界初の1Gbps高速通信を採用したCC-Link IEに対応することで、通信の定時性を確保しながら、リアルタイムでデータを収集でき、しかもサイクリック通信(制御用)とトランジェント通信(生産現場など各種情報用)の二つの通信方式の採用により、高い制御パフォーマンスを維持しながら、生産・稼働実績、品質情報、エネルギー使用量などサイズの大きいデータの通信が可能になる。
また、ネットワークのステータス情報を常時収集するプロトコルにより、高速性に加え、ネットワーク全体の状態監視やトラブル発生時の異常個所特定による早期復旧などの信頼性を向上、およびマスター局へのパラメーター一括設定により、Ethernetの専門知識がなくても簡単にネットワーク設定が可能になる。
同社では、「CC-LinkIE」への対応で、様々な機器のI/O制御、モーション機能、安全通信機能を一つのネットワークで実現しながら同社の提唱している「e-F@ctory」でのFA統合ネットワーク構築を進める。