安川電機は、ACサーボドライブ「Σ-7(シグマ・セブン)シリーズ」に、装置の用途別に最適な機能を搭載した用途最適機能仕様の第1弾として、「Σ―7シリーズFT19仕様」を新たにラインアップした。価格はオープン。
FT19仕様は、高い位置精度や指令追従性が求められる軌跡描線用途向けに「偏差レス制御」に対応している。
偏差レス制御は、位置制御モードで使用する機能として、指令に対してより高い追従性が求められる用途で効果を発揮できる。
通常の位置制御では、位置指令に対してモータ動作に遅れが発生し、動作遅れに応じた位置偏差が生じる。
偏差レス制御では、一定速度の動作中は位置指令に対して、ほぼ遅れのない動作を行う。
FT19仕様では、従来製品との機能互換である「偏差レス制御1」に加え、新アルゴリズム採用で進化した「偏差レス制御2」を選択できるようにしている。「偏差レス制御2」では、従来製品に比べ最大偏差量のさらなる低減と、調整時間のさらなる短縮を実現している。
また、偏差レス制御用のワンパラメータチューニングを使うことで、従来に比べより簡単、より短時間でゲイン調整が可能になり、求められる性能を容易に得ることができる。