ロボット産業の必須部品 ニコンのアブソリュートエンコーダ ロバストで超小型、需要急拡大

SONY DSCニコンは、1969年にロータリーエンコーダの国産化に成功した老舗メーカー。現在注力しているアブソリュート式ロータリーエンコーダは、超小型、高分解能、および高信頼性で好評だ。ロボット市場が賑わうなか、国内市場だけでなく中国や台湾など海外のモータメーカーにも数多く採用され、シェアを伸ばしている。

同社のアブソリュートエンコーダは、主電源ON時に原点復帰が必要なく停止した位置からそのまま稼働できる。近年ロボット産業で必須の部品となり、需要が急拡大している。

同社製品の強みは、ロバストで超小型なこと。モータは振動や発熱があり、産業用ロボットの使用環境は非常に過酷で、エンコーダには信頼性が求められる。

それに対し、同社製品はベアリングレス構造によりモータシャフトから伝わる振動や熱の影響を受けにくい設計になっている。さらに、反射光学系の採用でコンパクト設計を実現。「MAR-M40A」はφ35ミリ、厚さ11.85ミリで、従来製品の1/2以下の薄さ。最新製品の「MAR-M50A」は高分解能(24ビット)、高温対応(95℃対応)設計となっている。

光学機器メーカーならではの精密技術を生かし、光学的な許容範囲が広く、取り付けの自由度が非常に高いのも特徴。

「ある自動車メーカーには、信頼性を高く評価され、標準採用していただいている。モータメーカーからは、調整が容易で、非常に扱いやすいと好評をいただいている」(エンコーダ事業室営業課・牧野直樹氏)。

現在、自動化やロボットの普及が著しい海外、特に中国などの東アジア地域に販路を拡大中。「海外にはアブソリュート式を開発・製造できる企業が少なく、当社が強みを発揮できる分野として伸ばしていきたい」としている。”

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