「JECA FAIR2015(第63回電設工業展)」(主催=日本電設工業協会=JECA、山口学会長)の「製品コンクール表彰式」が、東京・千代田区のグランドアーク半蔵門で3日行われ、国土交通大臣賞を受賞した河村電器産業の「住宅用感震総合システム」など12製品13賞が表彰された。『電設技術が未来を創る 人を支えるスマート技術』をテーマに、5月27日から3日間、東京ビッグサイトで開催された今年の「JECA FAIR2015」には、220社が過去最大規模の633小間出展し、約10万3413人が来場し盛況裏に終了した。今回で54回目となる恒例の製品コンクールにも、今回は55社が参加し、12製品の入賞が決まった。
-山口会長
「JECA FAIR2015」は、5月27日から3日間、「電設技術が未来を創る人を支えるスマート技術」のテーマのもと、東京ビッグサイトで開催いたしました。出展者数220社、過去最大となる663小間の出展を頂き、また、10万3000人を超える来場者をお迎えするなど、大盛況のうちに幕を閉じることができました。
出展者の皆様には、テーマに沿った多数の省エネ・創エネや防災・減災に関する製品、施工の省力化を図る製品などを出展頂き、電気設備業界が「未来創り」に欠かせない業界であることを、改めて実感いたしました。
主催者コーナーの新たな企画として、「電気設備業界プロモーションコーナー」を設置し、会員企業11社・22人の若手・ベテラン技術者から、入社の動機や仕事のやりがい・達成感などをパネルディスカッション形式で発信して頂きました。電気設備業界の最重要課題である人材確保と技術・技能の継承に向けた取り組みとして、今後も継続して実施したいと考えています。
さて、製品コンクールには、過去最多の55社から、高い技術力と、発想やアイデアが素晴らしい優秀な製品をエントリー頂き、JECA FAIRを意義深く、興味あふれるものとすることができました。
審査委員の皆様には、大変お手数をおかけしたと伺っておりますが、厳正な審査の結果、3つの大臣賞を始め、計12の製品に対し、それぞれふさわしい賞を差し上げる運びとなりました。
受賞の栄誉に浴された各社に対し心からお祝い申し上げますと共に、審査の労をとって頂いた審査委員及び表彰委員の皆様に深く感謝申し上げます。
JECA FAIRは、これからもユーザーや社会の期待に応え、電気設備に関する様々な情報を発信する場として、引き続き努力を傾注して参る所存ですので、出展各社を始め関係各社の一層のご支援、ご協力をお願いいたします。
結びに、本日ご参加の皆様の益々のご発展を心から祈念し、挨拶といたします。
今年の製品コンクールには、出展メーカー220社の4分の1がエントリーして盛り上がりを見せた。耐震、省エネ、省力といった、電気設備の工夫に繋がる製品が多かった。展示会テーマの『電設技術が未来を創る 人を支えるスマート技術』に相応しく、業界の標準化と発展に貢献する取り組みとなっている。
国土交通大臣賞を受賞した河村電器産業の「住宅用感震総合システム」は、震災対策に対応し、従来の感震リレーにはなかった「動作感度」と「動作時間」を設定できるようにするとともに、大幅なコンパクト化を図ったことが高い評価につながった。
同社は、製品コンクールで06年から10年連続して入賞。このうち、09年には「薄型分岐ブレーカ」で国土交通大臣賞、11年には「接触部過熱検知機能付きブレーカ」で経済産業大臣賞、13年には「計測機能付住宅用分電盤 enステーション EcoEye」で国土交通大臣賞など、ここ10年間で大臣賞を4回受賞している。オンリーワンとも言うべき独創性の高い製品と技術開発で高いレベルでの取り組みが結果となり表れている。
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