“ロームは、アイルランドのデジタル電源制御LSIの開発と販売を行うPowervation社を7月22日付で買収し、子会社にした。買収額は約7000万ドル。ロームはこれにより、デジタル電源制御IC市場に本格参入する。
パワー社は、2006年1月設立。高精度のリアルタイム自動補正機能を持つシステム電源に関する独自技術を有するファブレス半導体メーカーで、従業員数は37人。
デジタル電源LSIは、高精度の電源供給制御を必要とするデータセンターサーバー、基地局向けなどで需要が広がっており、今後市場分野が拡大していくことが期待されている。
ロームは、IT関連市場、自動車、産業機器市場などの市場向けに幅広いアナログ電源LSIを品ぞろえしているが、今回の買収で、将来の需要拡大が期待される電源LSIのラインアップ強化を図る。
今後、ロームの電源LSIエンジニアを同開発拠点に派遣して、デジタル電源LSIの開発を加速させる。
また、販売体制はロームのグローバルな営業ネットワーク、顧客サポート体制を活用して、売り上げの向上を目指す。”