横河電機 統合危機管理ソフトパッケージをバージョンアップ 1分周期で情報収集

横河電機は、プラントで使用されている大量の監視制御用の機器や製造装置の情報を集中管理する、統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM R3.20」を発売した。価格は100万円からで、2015年度330本の販売を計画。

新ソフトは、現行の「PRM R3.12」をバージョンアップしたもので、HART規格に準拠した機器と、ISA100Wirelessに準拠した無線フィールド機器の管理機能の充実を図っている。

新ソフトは、今年2月に発売した統合生産制御システム「CENTUM VP R6.01」のフィールドIO装置「N-IO(Network-IO)」とPRMを組み合わせることで、HART規格に対応した機器に関して、起動・停止・故障などの状態を示す情報をより迅速に把握できるようになる。HART7に準拠した同社製品では発生とほぼ同時に収集し、HART7対応の他社品や、HART5とHART6規格に準拠した機器に関しては従来製品比で10分の1から60分の1に相当する1分周期で情報収集が可能。

また「ISA100Wireless」に準拠した無線フィールド機器に関する管理機能も、機器の自己診断情報をリアルタイムで分かりやすく表示する画面で見られ、PRMの操作・監視画面に加え、CENTUMシリーズの操作・監視画面からも見ることが可能。

さらに、プラントの無線フィールド機器を一元管理しているフィールド無線用管理コンソールにアクセスしてPRMにコンソールと同じ監視画面を呼び出し、無線ネットワークの状態やネットワーク単位で機器の状態を監視することもできる。

そのほか、フィールド機器と制御ステム間の通信インターフェイス技術であるFDTの最新版「FDT2.0」に対応しており、応答性が速くパフォーマンスが向上するなどの特徴を有する。

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