“GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ(東京都中央区晴海1-8-10、TEL03-6890-4567、菊池明久社長)のハイエンド工業用内視鏡「Mentor Visual iQ」は、WiFi機能を搭載し、スタンドアロンの観察器具からIoTツールへと進化。高い精度と使いやすさで検査効率を改善し、飛行機やエネルギー関連などシビアな品質検査を必要とする業界から高い支持を受けている。
同製品はWiFiの無線通信と、離れた場所にいる人も同じ画面を見ることができる同期化機能を搭載。IoTツールとして、単なる工業用内視鏡の枠を超えた使い方ができる。例えば飛行機のエンジン検査。検査画像をそのまま航空会社と航空機メーカー、エンジンメーカーで一緒に共有しながら多面的に観察し、高精度な検査が短時間で可能になる。
非破壊検査機器営業本部西田研二セールスマネージャー工業用内視鏡チームリーダーは「見るのは現場、判断するのはオフィスで行うことで分業でき、検査効率が上がる。これまではUSBに画像を入れて各社に送っていたが、そんな手間も省ける。新しい工業用内視鏡の使い方だ」と話す。
また6.5インチの大画面タッチパネルを搭載。高精細画像を大画面で見ることで、小さな傷や不良を見逃さない。操作性もアップし、直感的な操作感で使いやすさも向上している。 「高精細化するカメラに対し、小さな画面では見にくく、モニターにつないで観察しているという声が多かった。より現場で見やすく、観察しやすいように画面を大きくした」(西田セールスマネージャー)。
さらに、3D位相計測機能で、深さ計測も可能。表面形状や特性を視覚化できる。 今後について、西田セールスマネージャーは「人間は、最後は目で見ないと納得しない。IoT、インダストリアルインターネットの時代を迎え、ここに工業用内視鏡のビジネスチャンスがあるのではないか。工業用内視鏡で得た画像を活用し、うまく品質改善につなげていきたい」と話している。”