沖電気は、マルチホップ中継機能を持つ組込み用「920MHz帯無線通信モジュール」を発売。IoT市場のセンサ端末や、各種計測器に対応したデータ収集装置や監視制御装置などの機器ベンダに3年間で50万台の販売を目指す。
IoTはセンサや機器などの端末を上位のデータ収集装置や制御装置、クラウドなどにネットワーク経由で接続する必要がある。その手段として低コストで容易に対応できる920MHz帯を使ったマルチホップ無線が注目されている。
同社は親機となるコーディネータータイプと、子機となるルータータイプをラインアップ。
親機には無線送受信やネットワーク通信プロトコル、認証、暗号化などの通信機能に加え、マルチホップ無線ネットワークを接続するための無線機能を搭載。マザーボードとも汎用的なインターフェースで通信できるアプリケーションを搭載し、機器ベンダは新たにソフトウェアを開発することなく、導入期間とコストを抑えたまま機器にIoTに最適な無線機能を実現できる。
さらに設定変更や電波伝搬測定を行える保守コンソールも無償で提供し、システム構築・運用を含めたトータルコストを大きく低減できる。さまざまなセンサや機器のマルチベンダ接続ができ、多彩なワイヤレスIoTシステムの構築が短期間・低コストで可能になる。