三菱電機は、汎用シーケンサ(プログラマブルコントローラ)「MELSEC iQ-Rシリーズ」に、国際安全規格に適合し、一般制御と安全制御を一つのCPUユニットに統合した「安全CPU」4機種と「安全機能付きI/Oユニット」2機種を7月31日から発売した。標準価格は、安全CPUが52万円~105万円、安全機能付きⅠ/Oユニットが6万5000円と15万円。2015年度1万台の販売を計画。
新製品は、従来は別々であった一般制御プログラムと安全制御プログラムを一つのCPUユニットで実行できるようにしたもの。TCOの削減に加え、同社のエンジニアリングソフトウェア「GX Works3」を使って、一般制御と安全制御や各種設定操作を一元的にプログラミングが可能になる。
また、一般制御通信と安全制御通信のネットワークをCC-Link IEフィールド上で混在させて使用出来るため、自由度の高いネットワーク設計ができ、しかもCC―Link
IEフィールドネットワーク1本で一般制御と安全制御の敷設が済むことから、配線スペースの縮小やケーブル敷設の手間を軽減できる。
国際安全規格は、TUVラインランドからISO13849-1PL e(パフォーマンスレベル)、IEC61508 SIL(安全インテグリティレベル)の認証を取得しており、グローバルニーズに対応。
市場のグローバル化と安全ニーズの高まりで、二つの制御を一体化することで、TCO削減に大きな効果が生まれる。