「デジタルマニュファクチュアリングセミナー2015~~IoT・ビッグデータ活用によるSmart Factoryの実現~(主催=FAプロダクツ、共催=電通国際情報サービス)」が7月29日、東京・品川の電通国際情報サービス本社で行われ、製造・生産技術者を中心に、100人を超える参加者を集めた。
セミナーでは「インダストリー4.0」「IoT」「スマートファクトリー」「ビッグデータ」「予知保全」をキーワードに、各分野の第一人者が実例を交えながら講演を行った。
冒頭、FAプロダクツの貴田義和社長が「Smart Factoryの全体像」と題し、IoTやインダストリー4.0の歴史、各国の状況、最新事例など、製造業をとりまく全体像を説明。
また、オフィスエフエイ・コムの飯野英城社長が「MESと生産シミュレータを活用したSmart Factoryの実際」としてMES(製造実行システム)によるデータ収集の方法、生産シミュレータによる取得データの解析と自己活用方法を紹介した。
さらに「ビッグデータ」の活用事例として、トレジャーデータ堀内健后ディレクターが「IoT時代におけるビッグデータ活用」と題して講演。収集、保存、分析事例が紹介された。
続いて米国プレディクトロニクス社のデビット・シーゲルCTOが「予知保全」をテーマに「生産ラインの稼働データによる故障予兆分析の取組みと事例紹介」として、コンプレッサー、工作機械、ロボットの具体例でビッグデータの解析事例を発表した。
電通国際情報サービス(ISID)の深堀竜也マネージャーは「Industrie4.0時代のDMソリューションとドイツにおけるシミュレーション活用事例」としてBOP(Bill Of Process‥工程を主役にした、モノづくりを表現したデータモデル)を徹底活用した生産準備ソリューションを紹介した。
参加者の一人は「各キーワードに対する概念的な話だけではなく、実際の活用事例を聞くことができ、早速自社に当てはめて改善を進めたい」と語った。