製造業をはじめ、料理や美容、建築など50の職種で技術を競う「第43回技能五輪国際大会」が11日から16日にかけてブラジル・サンパウロで開催された。日本代表として45人の選手が参加し、金メダル5個、銀メダル3個、銅メダル5個を獲得した。
金メダルを獲得したのは、情報ネットワーク施工部門の島瀬竜次さん(きんでん人材開発部)、製造チームチャレンジ部門のデンソーチーム(小原基央さん、沓名佑太さん、中島陽平さん)、自動車板金部門の清水拓摩さん(トヨタ自動車)、電子機器組み立ての今多和歩さん(トヨタ自動車)、移動式ロボット部門のデンソーチーム(伊東直輝さん、長谷川準さん)。
五つの職種でメダルを獲得したデンソー・有馬浩二社長は「様々なプレッシャーがある中で、自分を信じ情熱をもって競技に臨んだ選手がこのようなすばらしい結果を残すことができ大変うれしい。選手の勇姿は、私たち社員に大きな喜びと笑顔をもたらしてくれた。応援してくださったすべての皆様に深く感謝したい。選手たちには、この経験を生かし、モノづくりの現場で活躍してくれることを期待している」と述べた。
トヨタ自動車の豊田章男社長は「トヨタ初の海外生産拠点であり、その後、長くお世話になってきたブラジルの地で、未来を担う若きエンジニアが、これまで磨き上げてきた技能を発揮してくれたことに大変感激している。日本ばかりでなく、タイ、インドネシア、インド、イギリスといった海外からの参加も含め、トヨタの代表選手の奮闘を称えるとともに、ご支援・応援いただいたすべての皆様に深く感謝申し上げたい。持続的成長に向け、今後も人材育成にしっかりと取り組み、モノづくりを支え、発展させていきたい」とコメントした。